2024/09/17
統計学が最強の学問である
著者名:西内 啓
出版社名:ダイヤモンド社
株式会社分析屋
徳永 真由さん推薦!
大学で統計学の授業を受ける前に、タイトルに惹かれて購入をしました。全編を通して、統計学がどういうもので、ビジネスや社会にどう活用されているかが説明されています。
前半部分は、医療、経済や農業などの事例、社会で統計を活用するきっかけになった背景などを使い統計学の概念を説明しています。後半部分は難しい数式や手法は使わず、回帰分析や t 検定、p 値などの統計学を学ぶと必ず触れる用語についても簡潔に説明をしていて、統計学を全く知らない人でも読めるような構成になっています。
初版は 10 年前になりますが、「統計学とは何か」「統計学がなぜ必要とされているのか」を学ぶにはとても読みやすい本になっています。
★★★ ↓ DS協会 企画委員による解説文 ↓ ★★★
博士
おっ、食いつきがよいのぉ。もちろん筆者の主観的意見も含めた言い方ではあるが、この本を読んでみると納得できる主張がいくつも書かれておるな。
一つこの本から引用するとしたら、
「情報を制する者が世界を制する、という言葉を現代において言い換えるならば、統計学を制する者が世界を制するということなのである。」という意見が博士の中では最も印象的じゃのう。
こう
なるほど、実際情報は知ってるのと知らないのでは大きく変わってきますもんね。
でもなんで情報=統計学になるんですか?
博士
端的に言えば統計学を使えば情報の粒度をより細かくできるのじゃ。
統計学には因果関係がつきものじゃ。統計学をしっかり活用すればすでにある情報から立てた仮説の妥当性がわかるから「この課題を解決するにはここを解消すればよい」という意見があてずっぽうではなく根拠のある主張となるのじゃ。
こう
意見に根拠があるのは大事ですね!
僕も会議とかで理由まで話せる人がいると、ついつい頷いちゃいます。
博士
また現代社会では定量的情報(いわばデータ)を簡単に収集や保管できる環境であるのが一つの要因じゃな。数を数えるのにも全部正の字で数えるのは一苦労じゃしな。
こう
確かに!デジタル化が進んでる背景があるからこそ、統計学でより深い情報が入手できるってことなんですね~。
博士
その通りじゃ、統計学が最強な理由も少しはわかってきたじゃろ?
こう
はい、納得できました!でも僕、数式アレルギーというか、いつもこの手の本で数式や方程式が出てくると読む気なくなっちゃうんですよね...。
博士
それならなおさらこの本を読むべきじゃな。
実はこの本、統計学の本とは思えないほど数式の記述がないのじゃ。統計学にこれまで触れてこなかった人向けに書かれていて、統計学の基本的な手法も具体例を用いてグラフや表で解説されているから数式アレルギーがあってもすらすら読める入門書となっておるぞ。君にピッタリの本じゃな。
こう
えー、知らなかった!博士ありがとう、さっそく読んでみます!
解説文執筆:
データサイエンティスト協会 企画委員会
株式会社分析屋 野口航輔/株式会社GRI 小林大輔
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こう
統計学が最強の学問?そんなことないと思いますけど...。