2023/12/20

実践マーケティングデータサイエンス

著者名: 清水 隆史、淺田 晃佑

出版社名:学術図書出版社

日本アイ・ビー・エム株式会社
西牧 洋一郎さん推薦!

電通大学のデータサイエンス講座がベースになって執筆されています。そこにはリアルな課題とデータから実際にメソッドを元にしながらも現実的な施策を勘案してどのようにデータ活用を進めてゆけば良いかのヒントが溢れています。具体的なPythonコードもあわせて紹介されているのでより実践的な学びを得ることができると思います。

★★★ ↓ DS協会 企画委員による解説文 ↓ ★★★

こう

「マーケティングデータサイエンス」というタイトルがついていますが、この本を読めばマーケティングデータサイエンティストになれるんですか!?

博士

博士

ほっほっほ、それは気が早すぎじゃよ。

ただ、この本を通して学んでいけばデータサイエンティストに必要なノウハウがキャッチアップできるぞ。

こう

データサイエンティストに必要なノウハウって具体的には何があるんですか?

博士

博士

この本の具体例を挙げると、課題理解、データ理解、データ準備、モデル作成、評価、展開共有が必要だと言われておるのう。データ分析はこれらの工程を何度も行き来する事が理想とされておるからどの工程も大切なんじゃ。

こう

そんなにあるんですね。

この本を全部やり切れるか自信ないなぁ…。

博士

博士

確かにこの本は全15章で構成されており、課題解決からプログラミングの実行まで多岐にわたる内容となっておるが、筆者は大学の講義用図書となるよう想定して執筆しておる。つまり1章あたり1時間半(大学の講義1回分)で実施できるボリュームなんじゃ。

多めに見積もっても1章あたり2時間、計30時間で一周できる分量と言えば気が楽じゃろ?

こう

確かに30時間なら気が楽ですね!

要点が絞られていて、一連の流れが抑えられるんですね!

博士

博士

その通りじゃ、しかもこの本の魅力としては、学習環境が特に指定されていないことも大きいんじゃ。

GitHubには学習するにあたって使用するcsvファイルが格納されておるから、そこから引っ張ってくるも良し、ダウンロードしてローカルで実行しても良しじゃから環境構築でつまづきにくいのも初学者に優しいポイントじゃな。この書籍を実際に取り組んでみたくなったじゃろ?

こう

はい、やってみたいです!

難易度はどのくらいなんですか?

博士

博士

そーじゃな、この本はあくまで「マーケティングデータサイエンティスト」への最初の1冊という位置づけではあるから、データの前処理やモデル作成に必要なライブラリや関数の説明は丁寧な反面、pythonのコーディングそのものに関する解説は省略されておる。

あくまで「pythonの入門書を終えた初学者」向けの本じゃからな。

pythonで四則演算やif文、for文をそつなくこなせる程度のスキルがあればチャレンジしても良いと思うぞ!

こう

そうなんだ!pythonの入門書ならやり切れたから挑戦してみます!
博士ありがとう!

解説文執筆:

データサイエンティスト協会 企画委員会

株式会社分析屋 野口航輔/株式会社GRI 小林大輔