大学生向け「データサイエンティスト」に関する調査結果を発表

大学生向け「データサイエンティスト」に関する調査結果を発表

データサイエンティストの認知は62%で高止まり、生成AI利用率はこの1年で27→47%に大幅増加

一般社団法人データサイエンティスト協会(所在地:東京都港区、代表理事:高橋 隆史、以下 データサイエンティスト協会)は、学生向けにデータサイエンティスト(以下 DS)についての調査結果を発表しました。

<調査結果のまとめ>

  • DSの認知度は上昇傾向が続いていたが、62%と高止まりとなった
  • DSの認知経路は、テレビ・ネットが依然として高いが、大学関連からの認知が高くなる傾向が続く
  • DSを確かに知っている学生の、DSへの興味度合いや就職意向は年々増している
  • DSに就職してみたい理由としては、おもしろそうだから・能力が活かせる・働きがいがある、の順で高い
  • 一方で、将来性がある、を挙げる学生は、昨年44%から今回34%と大きく減少
  • 生成AIの利用率がこの1年で、29%→47%に大幅に増加
  • 学年、文理問わずに利用率は増加し、一方で知らない学生も25%→14%に大幅に減少
  • 生成AIの活用シーンとしては、論文や教科書の要約が前回から大幅に増加し、45%となった
  • AI(人工知能)に対してはポジティブなイメージを持つ学生が多い
  • 業務効率・生産性を高める、暮らしを豊かにする、といったポジティブなイメージを持つ学生が40%程度と最も高い
  • 一方で、1・2年生や文系学生では、ややネガティブなイメージも高い
  • 数学・データサイエンス関連の授業受講率はどの科目も昨年と大きく変わっていない

【調査の趣旨・目的】

データサイエンティスト協会 調査・研究委員会(委員長 塩谷周久)では、「データサイエンティスト市場の”需要と供給のミスマッチ”の解消」をメインテーマに調査・研究活動を行っています。
大学生・大学院生がデータサイエンティストという職種に対して、どれぐらい認知しているのか、どのようなイメージを持っているかなどを調査しました。調査は、所属学部に関係なく、一般の学生を対象に行い、2020年から継続して今回で5回目となります。前回から生成AIの利用などについても調査を行っております。

【調査結果について】

今回の調査結果について、調査を担当したデータサイエンティスト協会 調査・研究委員会の塩谷周久氏(株式会社金融エンジニアリング・グループ コンサルティング本部)は次のように述べています。
「大学生向けのデータサイエンティストに関する調査は今回で5年目となります。DSの認知度は上昇傾向が続いておりましたが、今回その認知度は昨年同様の62%となり高止まりの結果となりました。各大学において、AI・データサイエンス教育が進んでおりますが、データサイエンス基礎/入門の授業を受講した+興味ある割合は47%と、昨年から2ポイントの微増に留まっています。その他数学・データサイエンス関連の授業受講率も昨年から大きく変化しておらず、浸透しつつあるものの、受講率も伸びが高止まりとなりました。一方で、生成AIの利用率は、昨年の27%から47%に大幅に増加しています。利用率は大幅に増加しましたが、その活用シーンでは「論文や教科書の要約」がトップで変わらず、以降「レポートや論文の作成、添削」「テスト問題や宿題の解答補助」が高くなっています。

AI(人工知能)のイメージとしては、「業務効率・生産性を高める」「暮らしを豊かにする」といったポジティブなイメージを持つ学生がそれぞれ40%程度と高くなっています。特に、理系でその傾向が強くなっています。
DSの認知度は高止まりとなっていますが、DSへの就職意向は増加傾向となっています。その就職意向の理由としては「おもしろそうだから」「能力が活かせる」が昨年と比べ伸ばしており、一方で「将来性がある」は大きく低下しています。

生成AIの登場によりデータサイエンスの重要性もより増していますが、大学生ではそのことがデータサイエンス関連への学びであったり、DS認知度には直結していないことが分かりました。また、生成AIを始めとしたAIがもたらす影響を鑑みて、DS就職理由において将来性への期待値が下がっていると思われます。」

【調査の詳細】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【調査概要】

調査対象:日本国内(全国)の大学生・大学院生
・男性:300サンプル、女性:300サンプルで割当
・学年、所属学部などでは割当せず
調査手法:インターネット調査
・上記条件によるスクーリング後に本調査を実施
調査期間:2024年12月2日~12月4日
有効回答数:計600人

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