2024.10.30

Data of Data Scientist シリーズ vol.63『データサイエンティストの「将来の夢」』

データサイエンティスト協会では、一般(個人)会員向けに毎年アンケート調査を実施しています。今回は、データサイエンティストの「やってみたい仕事」や「将来の夢」を調査した結果について、具体例を紹介しながら考察します。また本調査は自由記述形式で行っており、回答は大規模言語モデル(LLM:Large language Models)を用いて集計・分析をしています。

報告結果

データサイエンティスト協会の一般(個人)会員に対して「具体的にやってみたい仕事」、「データ分析で解決したい課題」、「分析してみたいデータ」を回答してもらい、LLMで回答の内容を分類したところ、大きく4つのカテゴリに分けることができました。4つのカテゴリと各カテゴリの具体的な回答の一部がこちらです。

 

 

単なる技術習得ではなく、具体的なビジネス課題や社会問題の解決を意識した回答が多く見られました。また、その分野もさまざまであり、近年活躍が目まぐるしい生成AIに関する回答も見られました。各カテゴリの傾向は以下の通りです。

  • ビジネス関連:具体的なビジネス課題に対するデータ分析への意欲
  • データ戦略・分析:データ活用の拡大
  • テクノロジー・イノベーション:先進的な技術の応用
  • ヘルスケア・公共:社会問題の解決

次に、データサイエンティストとしての「将来の夢」について回答してもらった結果に対して、同様にLLMで回答の内容を分類しております。「将来の夢」についても大きく4つのカテゴリに分かれ、各カテゴリの具体的な回答の一部がこちらです。

 

 

専門性の追求や社会貢献などデータサイエンティストに対する熱い想いが感じ取れる回答が多く見られ、中には「90歳までデータサイエンティストを続ける」といった生涯データサイエンティストであることを志す回答もありました。各カテゴリの傾向は以下の通りです。

  • キャリアと個人の成長:データサイエンティストとしてのキャリアや専門性の追求
  • 社会的・公共的な価値の創造:データを用いた社会課題の解決
  • ビジネスと経済への貢献:データドリブン文化の普及
  • イノベーションと技術の進展:新しいAI技術の発明や未解決事象の解明

今回の調査では、データサイエンティストの多様な分野での課題解決や社会貢献に対する強い意欲が見られました。ビジネスの現場での具体的な課題解決から、社会的な価値の創造、技術の進展に至るまで、幅広い領域での活躍が期待されます。また、データサイエンティスト自身のキャリアの成長や専門性の追求に対する意欲も高く、今後ますます高度なスキルを持った人材が増えていくことが期待できるのではないでしょうか。

 

データサイエンティスト協会 調査・研究委員会

株式会社ふくおかフィナンシャルグループ 大木雄介

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