2024.06.12
Data of Data Scientist シリーズ vol.55『80% - データサイエンティストを認知している大学生のDS興味度合い』
データサイエンティスト協会では、2023年 学生向けにデータサイエンティストに関するアンケート調査※1を実施しています。前回のレポート※2で、データサイエンス学部の開設等を背景に大学生のデータサイエンティストの認知が年々高まっていることを整理しました。では、データサイエンティストを知った大学生たちは、大学で実際に講義を受けたり、データサイエンティストとして就職したいと考えたりしているのでしょうか。今回は、学生のデータサイエンスへの興味度合いについて考察します。
※1.大学生向け「データサイエンティスト」に関する2023年調査結果:https://www.datascientist.or.jp/news/n-pressrelease/post-2828/
※2.Data of Data Scientist シリーズ vol.54『54%から62%へ - 大学生のデータサイエンティスト認知度(2020年→2023年)』:https://www.datascientist.or.jp/dssjournal/dssjournal-2944/
「データサイエンティストを確かに知っている」と回答した学生のうち、データサイエンティストに興味がある割合は80%という結果になりました。データサイエンティストの認知度自体も年々高くなっている上、認知度が高い学生についてはデータサイエンティストへの興味も続伸していることがわかります。また、就職意向についても、今回76%と高い水準となっており、データサイエンティスト市場としては喜ばしい結果となりました。ただし、前回までの3年間では60%程度で推移していましたので、来年以降も注目したいと思います。
今回の調査で、学生たちはデータサイエンティストに興味を持っていることがわかりました。おそらく学生たちの中には、既に大学でデータサイエンス関連の授業を受講するなどをして、データサイエンスに造詣が深い方もいることでしょう。
以下は文系・理系別の数学・データサイエンス関連授業の受講・興味状況のアンケート結果です。
数学・データサイエンス関連授業の「受講」もしくは「興味あり」の割合は、文系で30~40%、理系で60~70%となっています。
数学を普段から学んでいる理系学生のほうが、データサイエンス関連授業を受講している割合は高くなっているものの、文系・理系を問わずデータサイエンスに一定の興味を持っていることがわかります。
昨今あらゆる分野でデータ活用が進んできており、学生たちもデータの背景を正しく理解するなどデータサイエンススキルの必要性を感じているものと考えられます。
今回の調査において、学生の間ではデータサイエンティストの認知度・興味が向上しており、データサイエンスについて積極的に学習されていることがわかりました。今後、学生時代にスキル、知識を身に付けた学生が就職していくことで、データサイエンス分野もますます発展していくことが予想されます。様々な情報を皆様にお届けできるよう、データサイエンティスト協会は引き続き活動を続けてまいります。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
株式会社ふくおかフィナンシャルグループ 神田晋一郎
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