2024.06.18

【イマドキのデータサイエンティストに迫るvol.3 前編】

データサイエンティストの業務内容や働き方の実情を、多くの人に正しく知ってもらいたいと考え、企画を始めたインタビューシリーズ。

第三弾は、株式会社メンバーズ メンバーズデータアドベンチャーカンパニーのサービス開発室でデータサイエンティストをされている、秋山薫平さんにお話を伺います。

株式会社メンバーズ メンバーズデータアドベンチャーカンパニー 秋山薫平 氏(32歳)

中途入社・データサイエンティスト歴3年目・サービス開発室 

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−株式会社メンバーズ メンバーズデータアドベンチャーカンパニー(以下、メンバーズデータアドベンチャー)のサービス開発室でデータサイエンティストをされている、秋山薫平さんにお話を伺います。まず、これまでのご経歴をお聞かせいただけますか?

秋山さん: 大学時代は経済学部で計量経済学や都市経済学を専攻していました。

新卒で外資系のSIerに入り、保険事業者の基幹システムに付けるBIシステムのインフラ設計・構築、運用保守業務を担当しました。その後大学院に行き、計量経済学や産業組織論を専攻し、企業が合併やJVを設立する際の行動に関して最適化問題を解いたり、企業カルテルの誘発要因に関して実証分析をしたりしていました。

 

 

−社会人経験から一度大学院に進まれ現職に至るのですね。現在はどのようなお仕事をされていますか?

秋山さん: 現在はメンバーズデータアドベンチャーでサービス開発室のサービス開発グループに所属しています。サービス開発室は、エキスパートキャリアの開発を目的に創られた組織で、日々試行錯誤をしながら業務に取り組んでいます。

所属組織では、サービス開発と並行して常駐業務を行っています。

直近の常駐先は自動車関連会社様ですが、いわゆる自動車の部品を作っているわけではなく関連子会社のIT系企業で、コネクティッド事業やMaaS関連事業を主幹事業としています。自分の常駐している部署では、ソーシャルイノベーション事業開発や試験研究、新規事業の創出に取り組んでいます。

そこでデータ利活用と新規事業開発の2軸で、プロジェクトの立ち上げやデータ分析の企画、プロジェクトリーダーなどの業務を担当しています。GISや機械学習・深層学習モデルなどの技術を活用したり、評価指標設計、プロジェクト方針の意思決定などを行っています。

−かなり幅広く業務を担当されているのですね。1日のタイムスケジュールはどのような流れでしょうか。

秋山さん: 定時は8時45分から17時45分です。現在はプロジェクトを3つ担当しており、朝は各プロジェクトの朝会を10〜15分ずつ実施しています。その後、週次のミーティングが入っている場合もありますし、ない場合は分析レポートの作成やプロジェクトの管理・企画を考える時間にしています。

プロジェクトの管理では進捗状況や稼働状況を確認して、どのぐらい予算を使っているのかなどもモニタリングします。定常的な仕事があるというよりは、毎度その時に必要な仕事をしているという感じです。

 

 

−業務は大体何時頃に終わることが多いですか?

秋山さん: 忙しくない時期は、定時の17時45分で業務を終えることができます。

試験研究をやっているので、研究の完了報告が発生する年度末や来期の企画を考える年度はじめは忙しくなりますが、平時は定時で終えることができています。比較的プライベートの時間が取りやすい環境だと感じています。

メンバーズデータアドベンチャーのカンパニー社長白井は趣味を大事にする方で、私たちもプライベートの時間を趣味や勉強の時間に充てたり、分析コンペに充てたりしています。

 

 

−素晴らしい環境ですね。少し話を戻して現在の業務について詳しくお聞かせください。メンバーズデータアドベンチャー社では自動車業界の案件が多いのでしょうか?

秋山さん: 個人的な感覚ですが多くはありません。近い業界でいうと、モビリティ業界の案件はあります。

 

 

−担当する業界はどのようにして決められるのでしょうか?秋山さんご自身で担当したい業界を決めていたのですか?

秋山さん: 特に決めてはいなかったのですが、私はGISや位置情報データ、ネットワークデータなど地理的なデータに関して大学時代に研究していたのでで、移動に関するデータ分析が自分の強みが活かせるのではないかと考えていました。

現在の常駐先はメンバーズデータアドベンチャーに入社して最初に担当させていただいたお客様で、常駐開始からそろそろ3年目になりますね。

 

 

−入社当初から担当されていたのですね。担当期間が3年とは、メンバーズデータアドベンチャー社の中では長い方ですか?

秋山さん: 比較的長い方ですね。「次はこういうことがやりたい」と伝えて常駐先を変える方もいますが、私は特に「担当先を変えたい」という思いはありません。むしろ3年が経過し、「これからが本番」と感じています。

 

 

−秋山さんご自身が、この業界や分野が好きだということもあるのでしょうか?

秋山さん: そうですね。さらに言うなら、今の仕事は単純にデータ分析をするだけではなく、データをいかに利活用していくのかに加えて「事業開発」も一緒にできるという環境なので、自分の経験値としてとてもプラスに感じています。

今ちょうど事業化しそうなプロジェクトがあるので、ちゃんと事業化をして自分の価値も高めていきたいなと思っています。

−素晴らしいですね。そのような経験ができるということは、常駐先で積極的に提案ができる環境だということなのでしょうか?

秋山さん: はい。自分から「こういった社会課題があり、こういったソリューションで解決できそうです。試しに作らせてください」と提案をして、POC(概念実証)・POB(事業性検証)・事業化というステップを踏むことができます。声を上げれば誰でも提案をする機会があるという点が好きですね。

 

 

−良い関係性ですね。仮に、秋山さんが新たな事業に取り組みたい、常駐先を変えたいなどとなった場合には、どのように実現していくのでしょうか。

秋山さん: まずは新しい常駐先に対してスキルがマッチしているかどうかを営業担当と突き合わせて見ていきます。「マッチしている」という判断になれば営業担当の方に提案してもらい、お客様に受け入れていただければ常駐するという流れかなと。

 

 

−比較的意見は通りやすい環境なのでしょうか?

秋山さん: 私自身が常駐先の変更を経験していないのでわからないところもあるのですが、今のお客様先は、自分で手を挙げて常駐させていただきました。

 

 

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https://www.dataadventure.co.jp/recruit/

取材日:2024年4月17日
インタビュー:
データサイエンティスト協会 企画委員会
株式会社分析屋 西原
株式会社GRI 小林

 

ライター:
株式会社BICP DATA 山田

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