2024.05.01
Data of Data Scientist シリーズ vol.52『31% - 日本のデータサイエンティストが生成AIを業務で利用している割合』

データサイエンティスト協会では、一般(個人)会員向けに毎年アンケート調査を実施しています。
今回は、2023年に実施した調査の結果から、日本のデータサイエンティストが、生成AIをどのくらい業務利用しているのかを見てみましょう。
ChatGPTなどの大規模言語モデルや、画像生成、音声生成など、生成AIの活用場面が急速に広がってきているように感じられます。Data of Data Scientist シリーズvol.51では一般ビジネスパーソンにおける生成AIの業務導入状況の日米比較のデータをご紹介しました。
Data of Data Scientist シリーズ vol.51『日本:10.9%、アメリカ:25.9% - 生成AIのビジネス導入率』
記事では一般ビジネスパーソンにおいては、日本は、アメリカに比べ生成AIの業務利用が進んでいないという報告がありましたが、日本のビジネスパーソンの中でも、ことデータサイエンティストにおいては、どうなのでしょうか。
今回のアンケート調査より、当協会一般(個人)会員の中でも、実務にかかわっているデータサイエンティストに対し、生成AIの業務利用状況について聴取いたしました。その回答結果がこちらです。

データサイエンティストにおいては、「実際に業務で使っている」と回答した割合が31%であり、日本の一般ビジネスパーソンと比べて約8倍、またアメリカのビジネスパーソンと比べても2倍近く、利用割合に開きがあることがわかりました。また、「業務に使えるか具体的に試している」と回答した割合は27%と高く、データサイエンティストにおいては生成AIを業務に積極活用していこうという様子がうかがえます。
また、データサイエンティストの所属企業の業種別に今回の結果を見たものが以下となります。

IT・通信、金融・保険、放送・広告・出版・印刷、製造業では、35%以上が実務で使用していると回答しており、非常に多くの業種で利用されていることがわかりました。また、トライアルや検討段階にあると回答した割合も、どの業種においても一般ビジネスパーソンに比べて高くなっています。
これらの調査結果から、データサイエンティストが日本において生成AIを業務に活用していくためのリーダーシップを発揮していることが示唆されます。様々な分野でデータ人材がどのように活躍していくのか、当協会では引き続き注視していきたいと考えています。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
株式会社オリコム 友田彩子
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