2016.05.13

委員会便り 第1号 「こんにちは!スキル委員会です」

皆さま、はじめまして!
このたび、当サイトにて「委員会便り」を掲載する運びとなりました。

「委員会便り」では、当協会の各委員会の活動状況や、新コンテンツ、各種お役立ち情報のご案内などを定期的に皆様にお届けしていく予定です。
どうぞ宜しくお願いいたします。

さて、初回となる第1号では「スキル委員会」の活動についてご紹介させていただこうと思います。

 

■今号の目次
(1)スキル委員会ってなんですか?
(2)スキル委員メンバー紹介
(3)新コンテンツのご案内
(4)お知らせ

 

スキル委員会ってなんですか?

早速ですが、「スキル委員会って何?」と思われる方もいらっしゃると思います。それを説明するには、原点である「データサイエンティスト協会設立の目的」に立ち返らなくてはなりません。図の黄色い囲み部分にご注目ください。

スキル委員会とは

(出所:第2回シンポジウム発表資料「データ社会に求められる新しい才能とスキル」)

 

「データプロフェッショナル(データサイエンティスト)に必要とされるスキルセットを定義する」
「スキル育成と評価のための軸・基準を作る」とあります。
スキル委員会は、まさにこれらをコア・ミッションとして、2014年6月に発足しました。

 

2016年5月現在、スキル委員会には、データサイエンティスト協会の法人会員18社から29名が参加しており、実務家中心の構成になっています。
(まだまだ記事は続きます!是非ログインしてお読みください)

スキル委員

スキル委員会のメンバー (2016/3/30開催の委員会参加者)

なお、データサイエンティスト協会には下図のとおり4つの委員会があります。
スキル委員会はこれらの委員会の中の一つに位置しています。

組織図

データサイエンティスト協会 組織図

スキル委員会のベースとなる活動は、隔週で開催されるミーティングです。夜7時にデータサイエンティスト協会のオフィスに集合し、各委員がそれぞれの担当タスクについて状況や進捗等を発表し、皆で熱いディスカッションを交わしていきます。

 

それでは、実際の委員会の様子を少しだけご覧いただきましょう。

ミーティングの様子

大きな会議室に机を正方形に並べてミーティングが始まります。
写真は、論点や各委員の意見を壁のホワイトボードに纏めながらディスカッションをリードする安宅委員長と、それを見つめる委員の様子です。
委員長からは鋭い指摘が度々各委員に飛びますが、最後の決めゼリフはいつも

「素晴らしい!良いですね!」

ミーティングは前向きに進んでいきます。

お菓子

委員会は夜7時から始まるので、ついついお腹が鳴ってしまうことも…。
そんな時は、事務局の皆さんが配布してくれるお茶とお菓子でエネルギー補給です!
(事務局の皆さん、いつもありがとうございます)

時間

今日は9時過ぎに終了。いやー今日は早くてよかった(笑)
議論が白熱すると終電ギリギリになったり、週2回の開催になったりすることもあるんです。

スキル委員担当者

スキル委員会には、担当別にいくつかのチームがあります。
ミーティングの後は、次回までの宿題を各チームで話し合い、それぞれのタスクを持ち帰ります。こうして本業の傍らでそれぞれのタスクを遂行し、活動を前に進めています。

委員会活動終了

こんな流れで今日の委員会活動も終了。皆さん、お疲れ様でした!

 

スキル委員会では、このような活動を積みかさね、これまでに下記をアウトプットしてまいりました。

 

スキル委員会では、このような活動を積みかさね、これまでに下記をアウトプットしてまいりました。

■2014年度

 

■2015年度

 

2016年度のスキル委員会は、スキルチェックリストのPR・普及活動に加え、データサイエンティストの皆さまに「使ってもらえる」各種コンテンツの発信を強化することで、当協会サイトがデータサイエンティストをめざす方、すでに活躍されている方にとっての「ハブ」になるよう、鋭意努めていく予定です!

どうぞご期待ください!

 

スキル委員メンバー紹介

前述のとおり、スキル委員会は実務家中心のメンバーで運営しています。

しかし、一体どのような人がスキル定義を行ったり、チェックリストを作ったりしているのか…?!ご興味がある方もいらっしゃるかと思います。

そこで、この委員会便りにて、スキル委員会メンバーを紹介してまいりたいと思います。

安宅和人

委員長 安宅和人

ヤフー株式会社チーフストラテジーオフィサー(CSO)。データサイエンティスト協会理事。応用統計学会理事。慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授。東京大学大学院生物化学専攻にて修士号、イェール大学脳神経化学プログラムにてPh.D.取得。マッキンゼー・アンド・カンパニーに11年余り勤務し、マーケティング研究グループの中心メンバーの一人として飲料・小売り・ハイテクなどの幅広い分野におけるブランド立て直し、商品・事業開発に関わる。2008年にヤフー入社、2012年より現職。事業戦略課題の解決、大型提携案件の推進に加え、市場インサイト部門、ヤフービッグデータレポート、ビッグデータ活用を含む全社戦略などを担当。著書に『イシューからはじめよ』(英治出版)。

はじめまして!スキル委員長の安宅です。もともと科学者だったりしたこともあり、データを見るとか、分析が趣味みたいなところがあるのですが、8年ほど前に移ってきたヤフーでは、現在、CSOとしてデータの利活用周りに加え、戦略的な意思決定を支えるための活動に幅広く関わっています。

4年ほど前から急速にビッグデータが注目され、その延長でデータのパワーと面白さを伝えられればということで、社内の同志でビッグデータレポートを発行したりしてきました。ここでは景気指標や選挙の予測などを行ったりして一部話題になったのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

そうこうしているうちに、ビッグデータ周りの人材、特にそれを扱うデータサイエンティストという言葉の定義がないままバズワード化してきたり、雇われる側も雇う側もどういう人が本当のところ必要なのか見えない、興味を持った若い人たちも何をどうやったらいいのかわからないという問題がかなり表面化してきました。

こんなことをブレインパッドの当時社長だった草野さん(現会長)と話をしているうちに、協会を立ち上げようと思うがどう思うか、的な話となり、賛同しているうちに気が付いたら協会の立ち上げメンバーのひとりとして微力ながら理事、そしてスキル定義委員会(現、スキル委員会)の委員長に任命されかれこれ2年余りになります。

僕個人としては、あとあと振り返った時にあの時あれをやっておけばよかった、と悔いのないようにしたいなという一心でこの取組みに関わっています。幸いスキル委員会は、副委員長の佐伯さんはじめ、データを扱うプロフェッショナルでかつ目線の高い方が本当に手弁当で集まり、純粋な気持ちで、この分野で必要と思われる検討や取り組みを日々幅広くワイルドに行っています。

こんな感じでなかば「部活」のように励んでいる僕達ですが、この活動が多くの人たちにとってお役に立てることを本当に願っています。

佐伯諭

副委員長 佐伯諭

株式会社電通デジタルマーケティングセンター データマネジメント部長。データサイエンティスト協会理事。1998年早稲田大学院理工学研究科物理学及び応用物理学修了後、電通国際情報サービスにてメディア最適化システムやCRMシステムのスクラッチ開発を専門とし、プログラマー&SE歴7年。その後、外資系金融でモデリング業務や新規事業開発部門で従事。2007年より電通デジタルマーケティング部門で広告効果解析やデータ解析業務を担当。

こんにちは!電通の佐伯です。初めまして。この2年ほど、データサイエンティスト協会でバラエティに富んだみなさまと楽しく仕事させて頂いてます!
協会の仕事やスキル委員を始めているきっかけは、3年くらい前の学生さんとの面談でした。データ分析の仕事に就きたいという学生さんが、保険のアクチュアリー職とゲーム業界と広告業界で迷っておられたんです。確かにそれぞれデータは扱うのですが、全然違う業種なので、そこで迷うのかー、と思って違和感を感じたんです。
私はいくつか会社は変わりましたが、ヒトが好きでマーケティングが好きで、なのでマーケティング周辺のデータ解析仕事はずっと好きな人間です。なんていうか、ビジネス視点、業務視点でデータを見るからデータが好き、というか。で、業務そのものを深く理解してそれをデータの力で変えていくってゆう気概を持って始めて、データサイエンティストの仕事って意味がある、と思っちゃってまして。なので、産業界全体からそれぞれがどういうニーズでどういう目的でデータを扱い、どんなスキルがあると嬉しいのか、ちゃんと言わなきゃだめだな、と思ってスキル委員をやっとります。
そういうことをしながら、データサイエンティストが学生さんの憧れの仕事になるように、ピカピカさせたいと思っています。それに、「フランスだとデータサイエンティストはモテるんスよ!」って、新潟育ちのデキるフランス人の後輩が言ってましたし。なんてことを思う今日このごろです。
ワタクシゴトでは娘が小4になりました。娘が高校生になった時に、隣を歩いていて「お兄さんですか?」って言われたい願望に苛まれ、似顔絵も極端に若い感じになっている中年です。

委員にはまだまだ個性的なメンバーが揃っています。続きは次号にて!

新コンテンツのご案内

2016年5月 「DSお役立ちリンク」を公開しました!

今年度スキル委員会では、データサイエンティストの皆様や、データサイエンティストを目指す皆様へのお役立ち情報の発信を拡充してまいります。

その第一弾として、「DSお役立ちリンク」を公開しました!

「DSお役立ちリンク」には、下記の情報を掲載しています。

  1. 推薦書籍(スキル委員のオススメ書籍)
  2. リンク集(国内外のニュース、カンファレンス情報等)
  3. 教育プログラム(国内外の教育プログラム)
  4. コンテスト(データ分析のコンテストに関する情報群)
  5. データ集(活用できるデータおよびデータ入手先)

データサイエンティストとしてのスキル向上に有用な情報を一覧化して掲載しております。
是非ご活用ください!

なお、スキル委員会からは今後下記コンテンツを発信していく予定です。

  • データサイエンティストに関するQ&Aコーナー
  • 有識者へのインタビュー
  • スキルチェックツール(簡易版)
  • スキルチェックリスト普及活動報告
    (などなど)

今後のスキル委員会の活動に、どうぞご期待ください!!

お知らせ

  • スキル委員会では、「データサイエンティスト」に関するご質問を募集しています。皆様から寄せられた質問につきましては、「教えて!DS」コーナーや、この「委員会便り」にて、スキル委員からの回答を添えてご紹介させていただく予定です。ご質問はこちらまで。
  • 次号は5月31日(火)発行予定です。どうぞお楽しみに!

 

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