2020.04.15

不動産→マーケター・データサイエンティストへの転向について

新卒入社から3年目の不動産の営業マンです。

現在、将来的なマーケターへの転職を検討しており、マーケターとしてどの分野に強みを持つべきか考えた結果、データ分析を基盤としたスキルが必要と考え、その過程でデータサイエンティストという仕事にも惹かれています。

私の調べた範囲ではマーケターとデータサイエンティストではスキルの領域において重複している点が多々見られると思いますが、実際の現場において、両者は明確に差別化されていますか。より具体的に伺いますと、回答される方からみたマーケタ―とデータサイエンティストとは何が異なりますか。

主観的な回答で結構ですので教えて下さい。また、私は心理学部の卒業であり、SPSSやエクセルを用いた分析や初歩の統計学の知識があります。

が、それ以外は今のところデータサイエンティストに直接的に結びつきそうなスキルはありません。

その点を踏まえ、不動産の営業マンから、マーケターかデータ解析会社に転職し(どちらも卵として)、現場のスキルを磨きながら、勉強しようと考えています。
このようなキャリアは現実性がありますか。ご忠言をいただけますと幸いです。

回答

DS協会員
スキル定義委員 杉山 より:

マーケターとデータサイエンティストの違い
おっしゃるとおり、マーケターとデータサイエンティストは、かなり職務領域に重複があると思います。
実際、私のキャリアの始めはマーケターで、マーケティングの文脈でデータサイエンティスト的な仕事をしておりました。

質問の回答です。
マーケターは、マーケティングにおいてバリューを出すことが主な仕事ですので、いわゆるデータサイエンティスト的データ分析のみならず、ユーザーヒアリング等の手段も取る集団であります。一方、データサイエンティストは、データが関わる領域でバリューを出すことが主な仕事なので、マーケティング以外の仕事をすることもあると思います。
なので、長期的なキャリア形成という意味では、進んでいく方向性が異なる人達であると思います。
ですが、マーケティング領域において、データを利用してバリューを生み出すという文脈においてであれば、マーケターとデータサイエンティストを区別することに大きな意味はないのではないかと思います。

データサイエンティストになることについて
どのような職種からであっても、データサイエンティストになることは、もちろん可能だと思います。(本人の努力次第ではありますが)
一方、今質問に頂いている、入社してから勉強するという方針は、個人的には、必ずしも最良の戦略ではないかも知れないと感じました。
プロフェッショナルとして仕事をする以上は、入社してすぐであっても、バリューを出すことが求められます。また、採用する側も、そのような目線であなたを見ることになると思います。
ですので、まず勉強をし、ある程度のスキルを身に着けてからのほうが、転職もスムーズになり、転職後に仕事を楽しめる確率も高いのではないかと思います。
最近では、書籍もオンライン教材もかなり豊富ですので、自分にあった方法を選んで勉強してみるのが良いかも知れません。

スキル定義委員お勧めの書籍は以下に掲載しています。
http://www.datascientist.or.jp/dssjournal/link/books/

DS協会員

青眼の白龍 より:

お忙しい中のご回答、誠に感謝申し上げます。いただいた回答のように、いきなり転職するにもどうかとも考えていたため、とても勉強になりました。
まずはこの一年で基礎数学、統計検定2~3級、rの使い方の順で勉強していこうと思います。

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