2020.11.02
Data of DataScientest シリーズ vol.7『28%-日本におけるデータサイエンティスト50代以上の比率』
データサイエンティスト協会では、一般(個人)会員向けに毎年アンケート調査を実施しています。2019年の実施結果では、データサイエンティストの50代以上の比率が28%であることがわかりました。2015年から2019年調査結果の傾向として、中心層は30~40代ではありますが、50代以上の割合が上昇傾向となりました。(16%→15%→21%→28%)
経年で年齢の高いデータサイエンティストの割合が増えており、AI・ビッグデータなどの新たな知識・スキルだけではなく、各業界における業務経験の豊富さなども、データサイエンティストにとって重要な要素となっていることが推測されます。
経済産業省の調査では、2030年にIT人財が最大78.7万人不足と試算されました。(※)
特に、AIやビッグデータを使いこなせる高度IT人材の確保は、重要な課題となっています。このような状況下で、政府は「AI戦略2019」などに基づき、数理・データサイエンス・AI教育の強化を進めていますが、年代関係なく社会人全体に対するするリカレント教育(再教育)を推進しています。転職市場においては、「データサイエンティスト」は、他の職種に比べ需要が高く、高いスキルと知識があれば、年代関係なく採用されるケースが目立ってきています。また、大学などの教育機関・研究機関では、データサイエンス系の学部、学科、研究科、専攻の設立が続き、「データサイエンティスト」育成に着手しはじめています。今後、少子高齢化により労働力人口が減少することは避けられず、産官学施策の強化による幅広い年代のデータサイエンティストの活躍が期待されます。
(※)IT 人材需給に関する調査-経済産業省
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
コカ・コーラボトラーズジャパン ビジネスサービス株式会社 中根敬司
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