2021.06.18
データサイエンティスト検定、始動!の楽屋裏の話。その2
- コラム
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都内某日某所。我々データサイエンティスト協会の検定部メンバーは秘密裏の会議を行っていた。そこでは議論が白熱し、怒号が飛び交っていた。
なんて、ドキュメンタリー風にちょっと書いてみたかっただけです。2020年12月に検定部メンバーで集まり、集中討議をしました。都内でもなく、至って静かに執り行いました。討議内容は、検定は誰のため?どんな狙い?どんなレベル?問題数は?どんな形式?配分は?時間は?などなど。決めなきゃいけないことがたくさんあるんですね。
あ、どうも。協会事務局員サエキです。例の、揮発性メモリーの持ち主。その1を書いたこと自体を揮発し、その2の発信が遅れたわけですね。揮発性メモリーあるあるですね。
さて、前回の続きです。検定をやると決めた後、私たちは2020年の夏から秋にかけて、スキルチェックリストのスキルから問題を作ることに挑戦していました。チーム分けして、まずはそれぞれが得意そうな分野で。しばらく続けた後、ちゃんと相互チェックしなきゃね、ということと、検定の輪郭を決めるために一度集まることにしました。コロナ禍でしたので集まれる人だけで。
検定の範囲はスキルチェックリストの★1(見習い)レベルと数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)モデルカリキュラム(※1)の総合にしました。モデルカリキュラムは私たちの協会が作ったものではありませんが、モデルカリキュラムを策定したコンソーシアム メンバーの安宅委員長やNECの考忠さんはスキル定義委員会のメンバーでもあります。今後、大学教育で標準的にシラバス化されていきますので、この学びを産業界側の基準に照らし合わせて検定問題を策定してみよう、という議論がこの時ありました。データサイエンティストを目指す大学生たちやこの領域の初学者の人達にとって、検定という形での学びと基準を作る、というのが私たちの第一弾だよね、とみんなで合意しました。第二弾もそのうちあるかも知れませんが、まずは第一弾をきっちり着地させたいと願っています。
ところで、協会のスキル定義委員会や検定部では、いわゆる合議制で色々なことを決めています。私たちが定義するスキルの方向性や言葉使いの一つ一つ、そして今回の検定内容に関しても。一つのスキルを何度も見直し、1時間くらい費やしていることもあります。検討して検討して検討し尽くした結果、「うーん、やっぱりこのスキルはふさわしくない。削除!!!」とかもたまに起きます。なぜそこまで深くやるかというと、日本のデータサイエンスの基準を作っていることをみんなそれぞれに自覚してるからだと思います。例えば、委員長の安宅さんの決めゼリフの一つに、「このこと(例えばある一つのスキルの言葉使いを決めること)に我々の見識が問われている」というのがございます。そういう時はビシッと仰り、いつもサエキはハッとしちゃいます。確かにそれは本当のことで、私たちの作ったスキル定義は大学のカリキュラム作成や企業のデータサイエンス研修に参照されています。ありがたいことです。適当には作ってはいけないな、と思うわけですね。
あーすいません、脱線しました。まあでもそういう気合の入ったメンバーで集まって、検定は何問構成にすべきかとか、出題範囲と分布の目安とか、時間をかけて討議しました。その時におおよその検定の問題とスコープの輪郭を定めて、検定問題のブラッシュアップやら、協会の理事会決議のための準備やら、2021年の年明けにはいよいよ本格的な検討フェーズに移ったわけです。
さてさて、現在2021年6月中旬ですが、そろそろ試験日程が具体的に発表される予定ですよ~。乞うご期待。
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