2021.09.02
Data of Data Scientist シリーズ vol.20『34%-学生におけるデータサイエンティストの就職意向あり』
データサイエンティスト協会では、2020年に学生向けにデータサイエンティストに関するアンケート調査を実施いたしました。vol.15では学生におけるデータサイエンティストの認知度について紹介されましたが、今回は更に認知度の深堀や就職意向について考察します。
アンケートでは、データサイエンティストのほかに、システムエンジニアやコンサルタントなど5つの職種についての認知度を調査いたしました。その結果、vol.15で紹介されたように、データサイエンティストの認知度(「確かに/なんとなく知っている」「名前を聞いたことがある」)はその5つの職種で最も低く54%という結果となりました。
しかし、各職種の認知度で「確かに/なんとなく知っている」「名前を聞いたことがある」と回答いただいた中で、就職意向(「就職してみたい」「どちらかといえば就職したい」)を調査したところ、データサイエンティストは5つの職種の中で最も高い34%という結果になりました。つまり、5つの職種の中で、認知度は最も低いのですが、データサイエンティストを知っている人にとっては最も魅力的な職種だといえます。認知が拡大すれば、魅力的な職業と感じる人の割合も拡大すると考えられます。
一方、データサイエンティストの認知度を更に深堀して学年別にみると、学部生では50%程度であったのが、大学4年生から増加傾向が表れ、修士・博士課程の学生では、76%に急増しています。また、学部別にみても、情報学部の学生は最も高いですが、理系の理学部・工学部などは他の文系の学部と比較してもさほど認知度は高くない傾向にありました。
学部生や理系学部でも認知度が比較的低いのは、就職活動をする中でデータサイエンティストという職種が存在することに気づくことが多く、一般の人にはまだまだ認知度が低いからなのではと思われます。近年は、小中学生や高校生などにもデータサイエンスを啓蒙するような活動も広がってきていますが、将来はデータサイエンティストの認知度が一般の人にも広がり、小学生がなりたい職業ランキングにデータサイエンティストが入ってくる時代がくるといいですね。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
日本電気株式会社 濱中雅彦
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