2021.10.21
Data of Data Scientist シリーズ vol.23『62%-データサイエンスに関する専門部署の存在』
データサイエンティスト協会で実施した国内企業を対象としたアンケート調査から、今回はデータサイエンスに関わる専門部署の存在について紹介します。
国内企業を対象としたアンケート調査において、データサイエンティストが1人以上いる企業を対象に、「データサイエンスに関する専門の部署やチームがあるか」という質問をした結果が以下の図です。
「現在、存在している」と回答した企業は62%、「今後、設立を予定・検討している」は13%でした。データサイエンティストがいる企業のうち、実に75%が専門組織を持つ(今後も含む)ことになります。これは2020年の調査結果ですが、2019年の調査も同様の結果で、多くの企業がデータサイエンティストを専門の部署に集約させることを想定しているようです。データサイエンスを導入しようとする企業の多くでは、専門組織を持ってサポートする体制を検討していると言えるでしょう。
実際に、データサイエンティストを集めた全社横断的な組織を作っている先進企業も多数見られます。この背景には、データサイエンスに関するノウハウ、人材、技術を1つの部署に集約することで、データサイエンスを高度化していこうという考えがあるといえます。データサイエンティストは専門性も違いますし、それぞれの業務内容に応じて分析する内容も異なります。具体的なデータ収集や分析については、現場が中心になって行ったとしても、ノウハウを全社横断で集約することで、より高度なデータサイエンスの実現を目指しているといえるのでしょう。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会 委員長
株式会社野村総合研究所 塩崎潤一
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