2022.05.26
課題解決型人材コンテスト2021参加者インタビューvol.3
- インタビュー
- 課題解決型人材コンテスト
課題解決型人材コンテストは、企業にリアルな業務課題とデータを提供いただき4ヶ月間のデータ分析の結果からアクションを提言するコンテストです。参加者がチームを組みメンターからアドバイスを受けながら、フレームワークに沿って課題・データ提供企業と合意形成するユニークな取り組みを2022年も7月開始で準備中です(参加者募集は5月末予定)。
今回は、昨年の課題解決型人材コンテスト2021で、見事優勝したBチームの真弓さんにコンテストを振り返って様々なお話を伺いました。
2021年課題解決型人材コンテンスト概要
コンテンストのインタビューvol.2をご覧ください。
今回お話を伺ったのは: 株式会社ファンケル 通販営業本部 営業企画部 デジタルマーケティンググループ(キリンホールディングスより出向) 真弓 裕貴さん(インタビュー当時:キリンホールディングス株式会社 ブランド戦略部 マーケットインサイト室)
インタビューアー:DS協会 広報担当 真田
個々の能力を最大限に活かしたチームワークで優勝
真田:最初に真弓さんの普段のお仕事について教えてください。
真弓さん:私は、ブランド戦略部のマーケットインサイト室のデータサイエンスチームに所属しています。(インタビュー当時)データサイエンスチームでは、スーパーマーケット等のID-POSのデータを扱ったり、通販サイトのデータを使ったデータ分析をしたりして、営業支援や売り上げ貢献の業務を行っています。
真田:本コンテストに参加したきっかけはなんですか。
真弓さん:コンテストに参加したきっかけは、やはり他の企業の方とチームを組んで取り組めるということに魅力を感じたことです。普段の業務では、案件を1人で担当することが多く、チームとしてデータサイエンスをどのようにやっていくのかというところを経験してみたかったからです。
真田:本コンテストを通じて、得たものや学んだことはどんなところでしょうか。
真弓さん:やはり、お客さんに対しての課題解決のアプローチ方法や、データサイエンスを使って合意していくプロセスです。また、期待効果がどのくらいちゃんと出るのかを算出した上で提案するフローをしっかり学べたことは、大きな成果になったと感じています。また、チームとして個々の能力が違う中での取り組み方を学びました。
真田:実際に、異業種の人とチームでやってみてどうでしたか。
真弓さん:私は分析そのものが得意ですが、発表資料の作成や根拠提示などビジネス的な観点に強い方など様々な強みを持った人が集まったチームだったので、個々の能力を生かして最終的なアウトプット出せたと思っています。
真田:今回優勝したポイントやチームで工夫したことがあれば教えてください。
真弓さん:中間発表が2回あり、その後最終発表という流れでしたが、2回目の中間発表の段階で、最終発表と同じフォーマットで固めていこうと思っていました。それにより、我々の方向性を中間発表と最終報告で一貫して伝えられたと思っています。外部データを使って生協さんの現在と将来の課題を提示し、短期的なことと中長期的なことの両方のロードマップを描いた上でそれに対するアプローチを出したことも工夫したところです。
加えて、対策も三つ用意して、それぞれの期待効果の算出をして、アウトプットまで導けたところも大きかったのではないかと個人的には思っています。
メンターのアドバイスで一連のフローを学ぶ
真田さん:メンタープレゼン(メンターの方が課題に対して、分析や解決策などを参加者に発表する、お手本のプレゼンテーション)や課題を提供してくれた、生協さんとのコミュニケーションなど本コンテストならではの部分もありましたが、その辺りについてはいかがでしたか。
真弓さん:メンタープレゼンはとても参考になりました。一回、フローを見せていただいたことで、大まかな型に沿ってやっていけば良いと解りました。
今回、生協さんから熱心にアドバイスをいただき、とてもスムーズに進めることができました。通常の業務もある中でご迷惑をお掛けしてしまったかと思っていますが、多大なご協力をいただいた生協さんもチームの一員だったように思っています。
真田:進めていく中で、メンターには相談しましたか。
真弓さん:3人のメンターにはそれぞれ色々なアドバイスをいただきました。お客さんに対して、より理解していただけるような提案にするのはどうしたら良いか、技術的な指導をいただきました。また、生協さん側としては、やはり実際に業務をやられている方ですので、これまで課題に対してどのようなアプローチをしてきたかというところを伺うことができたので、最終的にメンターの方々のアドバイスが結果に大きくつながったのかなと思っています。
より実業務に近いデータサイエンスを学べるコンテスト
真田:本コンテストでの経験の中で、普段のお仕事に生かせることはありますか。
真弓さん:これまで通販の業務を既にやっていたので、今回の課題と施策が普段の仕事に直結できるようなコンテストだったと感じています。実際に自分の業務でも学んだフローの流れや、それに基づいてどのような期待効果の出し方をすれば良いかということをもう一度同じように試して進めていくことができました。コンテストの課題設定が、実際の業務に非常に近いものだったのだなと改めて思いました。
真田:今年のコンテストに参加を検討している方に、本コンテストを勧めるポイントとしてはどういうところがありますか。
真弓さん:今まで参加した分析のコンペでは、モデルの精度を競うことがメインでしたが、このコンテストは、業務に非常に近いものです。その中でメンターさんや実際に業務をしている方と話をして、どのように課題を解決していったらいいのかを自分自身で考えて実施していけるので良い経験になるコンテストだと思います。
実業務に近い形でデータサイエンスをどのように使っていくのかを知りたい方にとっては、非常に有意義なものになるのかなと思っています。
真弓さん、ありがとうございました。
(Bチームの資料抜粋)
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