2022.05.16
Data of Data Scientist シリーズ vol.27『41%-理・工・情報学部以外の学部・研究科に所属していた割合』
データサイエンティスト協会では、一般(個人)会員向けに毎年アンケート調査を実施しています。今回は、2021年度に実施した調査の結果から、データサイエンティストのバックグラウンドである所属学部・研究科について考察をいたします。
データサイエンティストの所属学部・研究科については、2021年度調査より聴取を開始いたしました。
結果は、当初の想定通り、工学系の学部・研究科出身の割合が31%と最も多く、次いで理学系(17%)、情報学系(15%)が多くなっていました。その一方で、経済学系、経営学系の学部・研究科に所属していた人もそれぞれ10%ほど存在しており、次いで文学・人文学系、社会学・心理学系に所属していた人も多いということがわかりました。
所属していた学部・研究科の重なりを見てみますと、理・工・情報学系に所属していた人は53%、理・工・情報学系以外に所属していた人が41%、そして、理・工・情報学系とそれ以外の学部・研究科両方に所属されていた方が6%となっていました。
また、所属者数の多い上位9学部において、複数の学部・研究科に所属した人の割合をランキングしたところ、その割合が高いのは経営学系であり、44%の方が2つ以上の学部・研究科で学ばれていました。グラフにはしておりませんが、経営学系の方で、理・工・情報学も学んでいる方は3割に上っており、経営学の領域とデータサイエンスの領域には深いかかわりがあると推察されます。
このように、一般的なデータサイエンスに関わる専門知識だけでなく、多様なバックグラウンド持つ方の存在があることで、より実務でデータサイエンスが活用される場面が増えてくるのかもしれません。様々な分野の方に、データサイエンスに興味を持っていただけるよう、データサイエンティスト協会は引き続き活動を続けてまいります。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
株式会社オリコム 友田彩子
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