2022.12.12
【イベントレポート】データサイエンティスト協会9thシンポジウムにおいて、九州支部として『九電グループにおけるデータ活用』セッションを行いました
2022年11月14日(月)に開催された『データサイエンティスト協会 9thシンポジウム~データサイエンスの最前線~』において、データサイエンティスト協会 九州支部(以下、九州支部)は「九電グループにおけるデータ活用」のセッションを行いました。
九州支部は九州のデータサイエンスを盛り上げるための各種活動を行っています。今回のセッションでは九州支部の活動概要をご紹介した後、当協会の法人会員企業でもある九電グループの事例をご紹介いただきました。
◆データサイエンティスト協会9thシンポジウム概要◆
名 称:「9thシンポジウム~データサイエンスの最前線~」
主 催:一般社団法人データサイエンティスト協会
日 時:2022年11月14日(月)10:00~18:00
会 場:ウェスティンホテル東京 東京都目黒区三田1-4-1
(※現地およびオンラインによるハイブリッド方式で開催)
◆九州支部セッション概要◆
日 時:2022年11月14日(月)16:15~16:45
配 信:ハイブリット開催(現地、オンライン)
◆登壇者情報◆
モデレーター:データサイエンティスト協会 九州支部委員長 大城信晃氏(NOB DATA株式会社 代表取締役)
プレゼンター:九州電力株式会社 テクニカルソリューション統括本部 DX推進本部 デジタルエンジニアグループ長 成松伸之氏
プレゼンター:九電ビジネスソリューションズ株式会社 ITインフラ本部 インフラアーキテクト部データアナリシスグループ 村上晋也氏
九州支部の活動紹介では、九州支部の概要と、これまで開催してきた地元九州のデータ活用企業による事例セミナーや、データサイエンス(以下、DS)・DX座談会をご紹介しました。DS・DX座談会は、主に地方でDS・DXの推進を担当されている方々を対象に、九州支部のメンバーを交えて各社の課題や悩みに対してディスカッションしながら情報交換するイベントです。これまでに開催したNHKのデータオープン化に取り組まれている斉藤一成様、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)世界学生大会2021で、Excel 365&2019部門 世界一位に輝かれた高校3年生(受賞当時:高校2年)の中園愛美様をゲストに迎えたオンラインイベントなどを紹介しました。
そして、本セッションのメインパートである九電グループにおけるデータ活用事例のパートでは、今年7月にできたDX推進本部や、九電グループにおける2030年度までのロードマップを交えつつご説明いただきました。
データ活用はDX推進の重要要素として位置づけられており、九電グループではデータの蓄積が長年されていますが現場ではまだまだKKD(勘・コツ・度胸)で回っているそうで、こちらもDXにより一緒に変えていこうとされています。
九電グループでは、実際に現場で働く社員にもTableau等のツールを活用して、データの見える化やデータを元にした業務施策の立案・実施をできるように、シチズンデータサイエンティストの育成を行っているそうです。現場で働く社員がデータ分析を一から行うのはハードルが高いため、非常に良い取り組みであると感じました。
また、具体的なデータ分析PoCの事例として、2021年度に取り組んだ分析テーマを代表して、「水力発電計画運用の最適化」の取組事例をご紹介頂きました。
水力発電は起動にかかる時間が短く、非常に負荷追従性が高いため安定的に発電ができる発電方法とのこと。その水力発電が、今までは全体の電力供給を満たすための発電方法として運用されていたことに着目し、数理最適化手法を用いた計画運用の最適化を実施。その分析結果をもとに、より効率的な水力発電の稼働を実現する実証実験に取り組んでいるとのこと。水力発電は再生可能エネルギーであり、数理最適化手法を通してより効率的に発電出来れば、地球にも企業にも優しい事業になると感じました。
データサイエンティスト協会 九州支部では、分析・データサイエンス・DX の実務に携わる方を対象に、スキルアップとコミュニケーションの場の創出を目的としてセミナーやイベントを行っていきます。みなさまのご参加をお待ちしています。
データサイエンティスト協会 九州支部
株式会社ふくおかフィナンシャルグループ 加藤優高
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