2021.01.13
Data of DataScientest シリーズ vol.12『自社でのデータサイエンティスト教育が喫緊の課題』
データサイエンティスト協会では、一般(個人)会員向けや国内企業を対象としたアンケート調査を実施しています。
今回は、データサイエンティストの転職経験とキャリアについて考察します。
2019年のデータサイエンティスト協会一般(個人)会員向けアンケートで、転職経験がないデータサイエンティストは256人中183人(転職経験が無い方が71.5%)でした。これは企業アンケートの「データサイエンティスト人材の増減と内訳」で、平均7.4人増員中4.6人が「社内異動・育成」と回答していることと合っていると言えます。企業側は外部からの即戦力採用だけでなく、社内の異動や人材育成でデータサイエンティストを増員し、個人も転職でデータサイエンティストを目指すだけでなく、社内での異動で実現をしている方が多くいるという状況です。
つまり、これからデータサイエンティストを目指す方は、社内の研修や外部のデータサイエンス講習・資格制度などを活用し「ビジネス力」「データサイエンス力」「データエンジニアリング力」を高め、自社内でデータサイエンスの業務への異動を目指すというキャリアを選択肢の一つに入れていくのも手かもしれません。事業や業務を理解している現職でデータ分析の業務経験を積み、ご自身の市場価値を高めた上で、次のキャリアで転職も視野に入れることで、企業側が求める人材に近づけることになるかもしれません。
データサイエンティスト職にも多くのキャリアの選択肢がありますが、データサイエンティストを志す方が、今後のキャリア構築を考える上で参考になれば幸いです。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
株式会社リクルートキャリア 金子正法
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