2023.11.01
Data of Data Scientist シリーズ vol.48『日本:24.3%、アメリカ:35.5%-AIに対するイメージ「人間の仕事を奪う」』
データサイエンティスト協会では、一般ビジネスパーソン向けのアンケートを毎年実施しています。毎年実施されている一般ビジネスパーソン向け調査ですが、この度アメリカで働いている1,000人のビジネスパーソンに対し調査を行うことで、日本と世界のデータサイエンティストを取り巻く環境について比較することが出来るようになりました。
今回の調査では一般ビジネスパーソンの業務将来性についても調査項目として含まれています。今回はこの業務将来性について、AIに対するイメージの日米調査結果も踏まえて考察していきます。
2023年の一般ビジネスパーソン向けアンケートにおいて「あなたは、現在の業務に「将来性」を感じますか。」という質問に対する回答結果が以下になります。
就労者が現在の業務に将来性を感じている割合は日本が25.8%に対して、アメリカは80.6%と大きな差があります。また、アメリカでは将来性を感じない割合も日本に比べて少なく、業務の将来性について肯定的な見方をしている人が多いと言えそうです。
現代はVUCAの時代(先行き不透明な時代で、何が起こるか分からない時代)とも言われ、現在の業務に将来性があると見込んでいる割合に大きな差が見られるのは国民性の違いがあるようです。
今日ではAIの出現により、今まで人間が手作業で行っていた仕事が自動化されるなど、人間の仕事をAIが代替する形に変わってきています。
昨今、Chat-GPTやStable Diffusionといった生成AIが台頭し、我々の生活の中にも大きな影響を与えています。例えば、カスタマーサービスも人間の代わりにLLM(大規模言語モデル)を搭載したAIがオペレーターとして活用され、回答の文章を自動で生成しています。
一方、映画で有名な街、ハリウッドでは生成AIの活用をめぐり脚本家がストライキを起こすなど大きな問題も起きています。
AIの活用が急速に進む中、人々はどのようなイメージをAIに対して持っているのでしょうか。AIに対するイメージについて今回の日米比較の調査結果が以下のようになります。
「暮らしを豊かにする」「よりよい社会をつくる」「業務効率・生産性を高める」というポジティブなイメージは日米ともに高くなっています。一方で「不安である」「なんとなく怖い」「人間の仕事を奪う」というネガティブなイメージはアメリカのほうが高いという結果になりました。
みなさんは現在の業務の将来性についてどのように捉えていますでしょうか?
またAIに対してどのようなイメージを持っていますでしょうか?
本記事をきっかけにAIの導入によって自身の業務が将来的にどのように変わっていくか、どのような影響を受けるかについて考えるきっかけになると幸いです。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
株式会社キーウォーカー 昼田康志
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