2023.11.13
Data of Data Scientist シリーズ vol.49『日本:35.4%、アメリカ:56.8%-30代がデータサイエンティストに興味を持つ割合』
データサイエンティスト協会では、一般ビジネスパーソン向けのアンケートを毎年実施しており、今年度は、日本(2,000人)だけでなくアメリカで働いている1,000人のビジネスパーソンに対しても調査を行いました。今回は、「データサイエンティストへの興味」について、日米で比較した結果を共有いたします。
2023年の一般ビジネスパーソン向けアンケートで、「データサイエンティストという職種に就くことへの興味」を調査した結果、データサイエンティストを認知している人のうち、興味があると回答した人の割合は、日本32.4%に対して、アメリカ39.2%と大きな差は見られませんでした。
しかし、年代別でみると30~40代で日米の差がみられました。
働き盛りの年代で、日米で差が出ている要因の一つとしては、キャリア形成に関する考え方の違いが影響しているものと考えられます。日本はアメリカと比べて、長期的に自分のスキルを伸ばし、キャリアを形成していく方が多いかと思います。そういった点が、働き盛りの興味に影響を与えているのかもしれません。日本ではコロナ禍による働き方の見直しやリスキリングの促進もあり、今後データサイエンティストという職種に就くことへの興味が高まる可能性がありそうです。
また、データサイエンティストに対して、具体的にどのようなイメージを持っているのかについて見てみると、アメリカでは、「収入が多い」、「安定性がある」等、経済的安定性があるという印象を持たれている方が多いようです。そういったイメージの高さも、興味を引き上げている要因と言えそうです。日本でも、よりよいイメージが紐づくようになるとデータサイエンティストへの興味の持たれ方も変化するかもしれません。
以上、日米の一般ビジネスパーソン向けの調査から、日本とアメリカのデータサイエンティストという職種に就くことへの興味について整理しました。日米で比較すると、アメリカはデータサイエンティストへのイメージが確立されており、職種への興味も高い印象を受けました。日本では、リスキリングの促進など、今後の動向によって、職種への興味も変化してきそうです。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
株式会社オリコム 佐藤茜
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