2023.10.30
(速報)開催レポート「10thシンポジウム~データサイエンスの最前線」
10月20日(金)に「データサイエンティスト協会10thシンポジウム」を開催しました。
延べ664人(現地・オンライン)が参加し、生成AI時代におけるデータサイエンティストの在り方や役割について議論すると共にその重要性を再認識し、新たな局面に向かうことを予感する場となりました。下記にサマリーをレポートします。
基調講演「次世代AIの舵取り:進化するAI技術と未来への展望」
中央大学 樋口知之先生のモデレーターの元、東京工業大学 岡崎直観先生、東京大学 松原仁先生らにより、生成AIやLLMについて、とてもわかりやすい仕組みの説明から始まりました。そして、国産LLMについての熱い想いや、さらに進化するために必要なことなどの議論があり、スケーリング則や日本語文章量の少なさによる質的な課題など、具体的な理解が進みました。さらに、「そもそも人間は意味を理解しているのか?」「人間は許されてAIは許されない問題」など本質的な議論にも触れ、充実した基調講演となりました。
スキル定義委員会セッション~スキルチェックリスト、タスクリストバージョ ン更新と生成 AI~
当協会理事の安宅和人氏を筆頭にスキル定義委員会の発表がありました。スキルチェックリストは10年目でVer.5、タスクリストはVer.4からの更新内容について具体的説明がなされました。また、新しい取り組みとして、生成AI時代における「AI利活用スキル」の説明と69項目もの新スキルが公開されるとのことでした。
スキル定義委員会の講演資料はこちら。
URL:https://www.datascientist.or.jp/common/docs/10thsymp_skill.pdf
上記2つのセッションを皮切りに計18セッションの様々な発表があり、その後は懇親会で大いに盛り上がり、協会設立10年目の節目を無事終えることができました。
シンポジウム参加規模について
東京都恵比寿のウェスティンホテル東京にてハイブリッド形式で開催しました。リアル参加人数は285人、オンライン参加は379人となり、過去最大の参加人数となり、大盛況でした。